みつかるまで cast


CAST

板谷由夏(いたや・ゆか)

1975年生まれ。98年、大谷健太郎『avec mon mari』で映画デビュー。その後、TV、CM、ラジオなど多方面で活躍。主な映画出演作に、石川寛『tokyo.sora』(02)、内田けんじ『運命じゃない人』(05)、篠原哲雄『欲望』(06)など。今年の夏、出演作『1303』(及川中)が公開予定。

アミューズ(所属事務所)
板谷由夏ブログ「Catch up!」

板谷由夏について(常本琢招)
板谷さんは、男らしい。いつも現場ですっくと立っているイメージがある。『みつかるまで』は、モノレールの走行中の撮影と留め撮りが交錯する、まれでパズルのような大混乱の現場だったが、僕の横で板谷さんはいつも余裕の笑みを浮かべて立っていて、その笑顔を見ると、なんだか落ち着いた。そして、僕が一言発すると、カンのいい板谷さんは百の言葉分理解してくれ、逆に板谷さんが百の言葉を必要としていたとき、僕はヒトコトしか言えなかったりした。
一方で、板谷さんには、どうしようもなく“女”を感じさせる部分がある。うまく言えないけど、ふとした瞬間にほころびが解けて垣間見える表情が、女そのものなのだ。
板谷さんには元気な役が多く、そんな表情を定着した作品がほとんどなかったことに不満だった僕は、『みつかるまで』では、彼女の、柔らかい、女そのものといった表情を引き出すのを大きなテーマとした。
ラスト近く、決定的な体験をしたあとの板谷さんが、部屋で一人いるのを正面から捉えたカット(胸元からパンアップ)。このカットには、自分で震えた。このカットの板谷さんの表情こそ、この作品で僕がたどり着きたかったものなのだ。


水橋研二(みずはし・けんじ)

1975年生まれ。96年、木澤雅博『33 1/3 r.p.m』でデビュー。99年、塩田明彦『月光の囁き』に出演、脚光を浴びる。主な出演作に、高橋陽一郎『日曜日は終わらない』(96)、黒沢清『回路』(01)、西山洋市『稲妻ルーシー』(04)などがある。今年12月に出演作『銀色のシーズン』(羽住英一郎)が公開予定。

Breath(所属事務所)

水橋研二について(常本琢招)
『みつかるまで』の小高役のキャスティングには、本当に苦労した。リアリティと言うよりある種の抽象性が必要とされるこの役、人間というより『不思議の国のアリス』の三月ウサギに近いこの役を、演れる役者がいるのか・・・そのとき、ふと思い出したのが、塩田明彦さんの『月光の囁き』。この作品の主役の男には、イメージに近い抽象性があったな・・・さっそく塩田さんに聞いてみると、主役の男は「メチャメチャいいよ」とのこと。このヒトコトで小高役は決まった。
現場での水橋くんは、正直やりづらそうだった。僕は役者密着型の監督で、役者にべったりくっつき、細かくやり取りしながら演出をしていく。しかし、水橋くんは放任された方がやりやすいというのだ。たしかに、佐藤幹雄もそうだったが、リハーサルをやりすぎると良さが死んでしまう。僕のやり方とは違う、こんなタイプの役者もいるんだな・・・と思った。
しかしながら、『みつかるまで』は期間が短かったのでそれ以上の格闘は出来なかったが、監督にしごきにしごかれ、個性を超えたところに滲んでくる水橋くんの別な味もまた、見てみたいと思う。

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