赤猫 more


もっと詳しく

『赤猫』のスタッフのコメント

『赤猫』シナリオについて(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060517/p2
今回の『赤猫』でも、井川との最初の雑談では、ある夫婦の間の小さな亀裂が一人の少年(もしくは少女)の登場によって修復不能なまでに大きくなり崩壊する、という簡単なプロットがなんとなくの合意となっていた。

大工原の主演女優にハズレなし。(井川耕一郎)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060517/p3
大工原作品を見ていると、この女優はこんなに良かったのか!と発見させられることが多い。大工原のヒロインは皆、一見おっとりしたたたずまいである。だが、内に秘めた堅い芯があらわになるときがあって、そこが魅力的なのだ。

『赤猫』に関する批評

じっと見つめる―大工原正樹の映画について―(新谷尚之)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060527/p3
この作品で最も印象的なのは主演女優のモノローグ場面のアップである。肯定否定に関わらず、誰もがあのアップを口にする。「単なるエキストラカットのつもりだったんです。でも編集し始めたら一杯使いたくなってしまって」大工原の弁である。

『赤猫』―――化けること・1(小出豊)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060528/p2
『赤猫』―――化けること・2(小出豊)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060529/p1
ただ、この透明になろうとする身振りは、古典的なハリウッドの形式を無批判に踏襲するという悠長なものではなく、『赤猫』において主要な「化ける」という行為を、映画の語り手である自らも実践してみせるというものなのだから、凡庸などというものからは遠く離れた身振りなのだ。

大工原正樹の他の作品について

大工原正樹――「大きな男」(常本琢招)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061125/p1
大工原の映画ほど、「映画は人なり」という言葉を感じさせるものはないと思う。どちらかというと緩やかなリズム。衒いがなく、真っ直ぐな演出・・・どれをとっても、大工原という人間そのものだ。そこがいい、と思う。

『六本木隷嬢クラブ』

『六本木隷嬢クラブ』解説(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061201/p3
途切れ途切れに彼女(叶順子)の口から漏れる言葉がまた切なく、美しいもので、スタジオに居合わせたスタッフはみな異様な感動に包まれました。引退した眠り姫の役だった彼女のこういう姿を、なぜ映画の中でイメージできなかったのだろうと悔しい思いをしたものです。

回り道をして家に帰る―大工原正樹『六本木隷嬢クラブ』について―(井川耕一郎)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061201/p2
大工原正樹はくりかえし同じ屋根の下に人々が集まって暮らすことをテーマにして作品をつくっている。そして、そうした共同生活が危ういバランスの上に成り立っていることを描こうとしているようなのだ。

『未亡人誘惑下宿』

『未亡人誘惑下宿』解説(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061205/p3
見ていて驚いたのは、普段はちょっとツッパッていて素っ気ない印象を与える彼女(岩崎静子)が、役に入ると豊かな感情を示してみせることでした。あるときは下宿生たちの狼藉に本気で怒り、あるときは人の気を逸らさない温かみのある笑顔で微笑み、またあるときは悩み、恥じらい、驚き、心配し、といった包容力の必要な表現がきちんと自然に出来るのです。

大工原正樹の『未亡人誘惑下宿』から演出のコンセプトを掘り返す(西山洋市)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061205/p2
「恋愛」そのものではなく、存在しない「恋愛」の幻想によって男女の偽の「ラブストーリー」を組み立てること、それが、この映画における大工原正樹の演出のメインのコンセプトだと思われる。

『のぞき屋稼業 恥辱の盗撮』

『のぞき屋稼業 恥辱の盗撮』解説(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20070121/p3
品のある色気、怖さ、脆さ・・・・・・技術のあるベテランですから、井上のそうした表情を的確に演じてくれたことは言うまでもありませんが、堀内正美さんを見ていて感じるのは顔の持つ説得力です。やはり映画は役者の顔が支えるものだとつくづく思えてきます。

『のぞき屋稼業 恥辱の盗撮』について(井川耕一郎)
その1
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20070121/p4
その2
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20070121/p5
シナリオの直しの打ち合わせのときに、大工原が問題にしたのはこの長い芝居の終わり方だった。「井上が自分で注射を打って自殺するようにして下さい」と大工原は私に言ったのだった。

『のぞき屋稼業・恥辱の盗撮』で描かれなかった顔についてみんなに聞きたい(西山洋市)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20070121/p2
だが、犯人は、その時、どんな顔をしていたのか、やはり気になる。もし撮っていたとしたら、堀内正美はどんな顔を見せてくれただろうか?

『風俗の穴場』

『風俗の穴場』解説(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061208/p2
撮影初日にラスト近くの森のシーンを撮っているとき、エンジのワンピースで木々の緑の中に立っている彼女(石川萌)の姿がとても良くて、ああ、こういう姿を丹念に拾っていけば彼女の映画に出来るかもしれない、なんてことを考えたりもしました。

風と家と唇―大工原正樹『風俗の穴場』について(井川耕一郎)
その1  
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061208/p3
その2  
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061208/p4
その3-1
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061208/p5
その3-2
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20061208/p6
『風俗の穴場』を見た今となっては、主演に他の女優はとても考えられない。それくらい、『風俗の穴場』の石川萌は、風を思い出させる透明度の高さで、見る者の心にいつまでも残る女優になっていると思う。

『痴漢白書8』

シニカルな痴漢たちのユートピア―――大工原正樹『痴漢白書8』(非和解検査)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20070122/p2
倉持のみゆきに対する身振りは、そうした作り手たちのジャンルに対する身振りに似てシニカルである。彼はみゆきに魅力を覚えるから拘泥するのではない。むしろ、みゆきの魅力というものが存在すること、自分に魅力というものを感じる能力が存在することを信じないがゆえに拘泥するのである。

大工原正樹の発言・エッセイ

『直したはず、なんだけどなあ』(大工原正樹×中矢名男人)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060603
映画美学校8期生・中矢名男人がインタビュアーとなって、大工原正樹に初等科修了製作作品の感想を聞いたもの。

「夏祭@映美」によせて(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060818/p1
「シネマGOラウンド」はオムニバス映画という体裁で上映されることが多いらしいのだが、この4本はオムニバスの形式にはなっていない。真っ向勝負、全力投球の濃密な短編映画4本の競作、と謳った方が観る人に心構えが出来て親切だ。

『INAZUMA 稲妻』について(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20060529/p2
仇の男を見据えるとき、眉間にしわが寄り自然に首が前に突き出る。普通だったら、なり振り構わぬ必死さだけは伝わっても、決して美しく見せることは困難な姿勢と表情が美しいのですよ、宮田亜紀さんも。

大工原正樹の返信(大工原正樹)
http://d.hatena.ne.jp/inazuma2006/20070611
その時考えていたことは、彼女(『風俗の穴場』の主演・石川萌)は姿勢が良く仕草に品があるので、日本家屋で一人で暮らしている女の子の生活が出せそうだということです。その家の主人である石川萌を家に馴染ませるための細部を作るのが僕の仕事だったと思うのですが……

カテゴリー: 大工原正樹, 赤猫   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。